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矯正歯科コラム

インビザラインで出っ歯は治せる?インビザラインで対応しにくい出っ歯はあるの?

コラム356

「出っ歯がコンプレックス…」

「矯正したいけど、目立ちたくない…インビザラインで出っ歯は治せるの?」

 

出っ歯とは、上の前歯が前に突き出す歯並びの乱れです。出っ歯は日本人で2番目に多い歯並びの乱れであることが、明らかになっています(※)。(1位はガタガタ歯(叢生))

 

(※)厚生労働省「不正咬合の種類と実態」より引用。

 

お悩みの方が多い、出っ歯。出っ歯の矯正をお考えになるとき、気になるのが、矯正方法ではないでしょうか。

 

「出っ歯を治したいけど、ワイヤー矯正はイヤ」

 

という方も少なくありません。

 

そこで今回は、透明なマウスピースで目立ちにくい「インビザライン」矯正で出っ歯は治せるのかについて、ご紹介します。

 

■インビザラインで出っ歯は治せるの?

◎インビザラインで出っ歯を治すことは可能です

 

気になる出っ歯の治し方ですが、インビザラインで出っ歯を治すことは可能です。ただし、以下の出っ歯はインビザラインでは対応しにくい場合も。

 

[インビザラインでは対応しにくい場合がある出っ歯]

 

①歯の前方への突き出しが大きい重度の出っ歯

②顎の骨格が原因の骨格性の出っ歯

 

上記以外の、軽度~中程度の出っ歯は、インビザラインで治せる可能性があります。

 

■インビザラインで対応しにくい出っ歯がある理由

◎歯にかける力がマイルドなため、インビザラインでは重度の出っ歯に対応しにくい場合があります

 

前述のように、インビザラインでは重度の出っ歯には対応しにくい場合があります。その理由は、インビザラインにはマウスピース矯正ならではのメカニズムがあるためです。

 

インビザラインでは、ポリウレタンでできたやわらかいマウスピースを装着し、少しずつ歯を動かして歯並びを整えていきます。

 

やわらかいマウスピースで少しずつ歯を動かすため、ワイヤー矯正と比べて、インビザライン(を含むマウスピース矯正全般)は歯にかける力がマイルドです。

 

歯にかける力がマイルドなため、インビザライン(を含むマウスピース矯正全般)は、以下の治療を苦手とします。

 

・歯の乱れ方が大きく、抜歯をして歯を大きく動かさなければならない重度の歯並びの乱れ(重度の出っ歯、重度の受け口、重度のガタガタ歯など)

 

上記の理由により、重度の歯並びの乱れは、インビザライン(を含むマウスピース矯正全般)では効率的に歯を動かせない可能性があります。

 

{重度の歯並びの乱れの矯正治療では抜歯を行い、スペースを作って歯を大きく動かさなければならないことがあります}

 

乱れ具合いが大きい、重度の歯並びの乱れの矯正治療では、以下を行わなければならないことがあります。

 

・抜歯を行い、歯を動かすためのスペースを作る

・抜歯で空いたスペース分、強い力をかけて歯を大きく動かす

 

くり返しになりますが、インビザライン(を含むマウスピース矯正全般)は、前述の理由により、上記のような抜歯矯正が苦手です。

 

◎アタッチメントなどの補助処置を行うことで、インビザラインで重度の歯並びの乱れに対応できるケースも

 

インビザラインを含め、かける力がマイルドなマウスピース矯正では、重度の出っ歯には対応しにくい場合があります。ただし、インビザラインは独自技術のアタッチメントを用いることで、重度の歯並びの乱れに対応できるケースも。

 

アタッチメントとは、インビザラインが開発した独自技術です。アタッチメントを歯につけることで、歯を動かす力(矯正力)をUPできます。

 

アタッチメントのほか、アンカースクリューなどの補助処置も、矯正力をUPできる方法の一つです。アタッチメントをはじめとして、アンカースクリューなどの補助処置を行うことで、インビザラインで重度の出っ歯に対応する可能性を高められます。

 

◎ワイヤー矯正にする、または、ワイヤー矯正+インビザラインで重度の出っ歯を治す方法もあります

 

抜歯をして歯を大きく動かす必要がある重度の出っ歯には、最初からワイヤー矯正で治療を行う選択肢もあります。

 

ワイヤー矯正は金属製のワイヤー装置をつけ、ワイヤーをギュッと締めるため、歯に強い力をかけられるのが特長です。強い力をかけることで、効率的に歯を動かせます。

 

重度の出っ歯を含め、軽度~抜歯が必要な重度の症例まで、ワイヤー矯正であれば、さまざまな歯並びの乱れに幅広く対応可能です。

 

{ワイヤー矯正+インビザラインで重度の出っ歯に対応する方法も}

 

ワイヤー矯正での治療のほか、重度の出っ歯に対しては、ワイヤー矯正とインビザラインを併用する方法もあります。

 

ワイヤー矯正で歯を大きく動かした後、仕上げの微調整をインビザラインで行うなどのやり方です。

 

ワイヤー矯正、インビザライン、2種類の矯正方法を併用することで、お互いの良さを生かした矯正治療を行えます。

 

■インビザラインのメリット

◎目立ちにくい、矯正中の痛みが少ないなど、インビザラインにはたくさんのメリットがあります

 

矯正、と聞くと、従来のワイヤー矯正を思い浮かべる方が少なくありません。

 

ワイヤー矯正は歯を動かす力が強い反面、矯正中に痛みを感じやすいです。痛みの強さのほか、ワイヤー矯正は装置が目立つ点もデメリットになります。

 

矯正をご検討されるも、痛みの強さや目立ちやすさから、ワイヤー矯正に抵抗がある方も多いのではないでしょうか?

 

ワイヤー矯正に抵抗がある方にオススメしたいのが、インビザライン。

 

インビザラインは透明で薄く、やわらかいマウスピースで歯並びを整えていきます。透明なマウスピースなため、矯正中、目立ちにくいです。また、やわらかいマウスピースでマイルドな力をかけるシステムにより、ワイヤー矯正と比べて、矯正中の痛みが抑えられます。

 

メリット①透明なマウスピースで目立ちにくい

メリット②ワイヤー矯正と比べて、矯正中の痛みが少ない

 

上記に加え、取り外し式のマウスピースを用いるインビザラインは以下のようなメリットも。

 

メリット③矯正中、マウスピースを取り外していつもどおりのお食事・おやつを楽しめる

メリット④矯正中、マウスピースを取り外してしっかり歯を磨ける

メリット⑤矯正中の通院は2ヶ月に1回程度でOK

 

【歯並びの状態に合った矯正方法を選ぶことをオススメします】

 

インビザライン、ワイヤー矯正には、それぞれに得意・不得意の分野があります。

 

一例としては、インビザラインは開咬(かいこう:上下の前歯が閉じられない歯並びの乱れ)の治療を得意分野とします。一方、ワイヤー矯正は開咬の治療が苦手です。

 

矯正を成功に導くためには、歯並びの状態をしっかりと見極め、適切な矯正方法で治療を行うことが重要です。

 

今回ご紹介した出っ歯の治療を含め、矯正をご検討中の方は、ご自身の歯並びの状態に合った矯正方法を選ぶことをオススメします。

 

矯正の無料相談を受付中です

 

白山歯科クリニックでは、マウスピース矯正「インビザライン」による矯正治療を行っています。

 

インビザラインは透明で薄いマウスピースを用いるため、目立ちにくい点が特長です。目立ちにくさに加え、痛みが少ない、矯正中にマウスピースを取り外していつもどおりのお食事を楽しめるなど、インビザラインにはたくさんのメリットがあります。

 

「歯並びの乱れが気になり、手で口元を隠してしまう」

「出っ歯で悩んでいる」

「自分の歯並びがインビザラインで治せるのか知りたい」

 

など、歯並びの乱れでお悩みの方、インビザライン矯正に関するご質問がある方はお気軽にご相談ください。相談費は無料です。

 

カウンセリングでは歯並びや顎の状態を確認し、現在のお悩みやご希望の矯正方法をお伺いします。患者様からのお話をすべてお伺いした上で、歯科医師がお1人お1人に合った治療計画を丁寧にわかりやすくご説明いたします。

 

白山歯科クリニック院長

田賀 紀広