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矯正歯科コラム

マウスピース矯正とワイヤー矯正の違い それぞれのメリット・デメリットとは?

コラム405

「歯並びを整えるのは、マウスピース矯正とワイヤー矯正、どっちがイイの?」

「マウスピース矯正とワイヤー矯正では、対応できる歯並びの乱れが違うのかな?」

 

歯科矯正(装置を用いる動的な矯正治療)には、大きく分けて以下の2種類があります。

 

・マウスピース矯正(インビザラインなど)

・ワイヤー矯正

 

両者には、装置の形のほか、歯の動かし方など、様々な違いが存在します。矯正方法によっては、対応しにくい歯並びの乱れも。

 

今回は、「マウスピース矯正とワイヤー矯正の違い」のご説明です。

 

■マウスピース矯正とは

 

◎マウスピースを用いる矯正方法

 

マウスピース矯正とは、ポリウレタンなどでできたマウスピースを用いる矯正方法です。

 

マウスピース矯正の代表的なブランドとしては、世界初の実用的マウスピース矯正を開発した「インビザライン」が挙げられます。

 

◎形が異なる数枚~数十枚のマウスピースを装着し、歯並びを整えていきます

 

マウスピース矯正では、形が異なる数枚~数十枚のマウスピースを定期的に交換して装着し、歯並びを整えていきます。

 

現在の歯並びとは少し異なる、「ちょっと先」の形をしたマウスピースを装着する点が、マウスピース矯正の特長です。

 

あえて、現在の歯並びと異なる「ちょっと先」の形のマウスピースを装着することで、その形に合わせて少しずつ歯が動き、歯並びが整っていきます。

 

■ワイヤー矯正とは

 

◎ブラケット&ワイヤーを用いる矯正方法

 

ワイヤー矯正とは、ブラケット&ワイヤーで構成された矯正装置を用いる矯正方法です。

 

古くからある矯正方法のため、現在でも、「歯の矯正」と聞くとワイヤー矯正をイメージする方も多いかと思います。

 

◎歯に接着したブラケットの中に金属製のワイヤーを通し、歯並びを整えていきます

 

ワイヤー矯正では、歯に接着したブラケットの中に金属製のワイヤーを通します。

 

ブラケットの中に通したワイヤーをぎゅっと強く締めることで、歯に力をかけ、歯並びを整えていきます。

 

■マウスピース矯正のメリット・デメリット

 

近年は、SNSなどの影響もあり、マウスピース矯正で歯並びを整える方が増えています。

 

取り外し式のマウスピースを用いる、マウスピース矯正。

 

従来のワイヤー矯正と比べて、よりライトな感覚で矯正を始めやすい点が、マウスピース矯正の大きな特長です。

 

矯正を始めやすいメリットがある一方、マウスピース矯正には、マウスピースを用いるゆえのデメリットも。

 

〇メリット

 

・透明なマウスピースのため、矯正中、目立ちにくい

・ワイヤー矯正と比べて、矯正中に感じる痛みが少ない(※1)

・矯正中、マウスピースを外していつもどおりのお食事を楽しめる

・矯正中、マウスピースを外してしっかり歯を磨ける

・マウスピースを外して歯を磨けるため、矯正中の虫歯・歯周病リスクを低減できる

・2ヶ月に1回程度の通院のため、ワイヤー矯正と比べて、通院にかかる時間や手間が少ない

・非金属製のマウスピースのため、金属アレルギーの心配が少ない(※2)

 

(※1)矯正中の痛みの感じ方は個人差があります。

(※2)IPRやアンカースクリューなど、矯正中の補助

処置で金属製の器具を用いることがあります。

 

●デメリット

 

・複数本の抜歯が必要な、重度の歯並びの乱れの治療には適応しにくい場合がある(※1)

・水を除き、飲食の度にマウスピースを外す必要がある

・マウスピースの厚みにより、奥歯の沈み込みが起きることがある(※2)

 

(※1)インビザラインはアタッチメントを用いることで、重

度の歯並びの乱れの治療に適応できる場合があります。

 

(※2)治療計画の修正・変更やマウスピースの奥歯部分を切り取るなど、

適切な処置により、奥歯の沈み込みの軽減にアプローチできます。

 

■ワイヤー矯正のメリット・デメリット

 

ワイヤー矯正は古くからある、矯正方法です。

 

金属製のワイヤーを用いるため、歯にかける力(矯正力)が強く、軽度~重度の歯並びの乱れ(抜歯が必要な症例を含む)の治療に幅広く適応できます。

 

矯正力が強く、様々な症例に幅広く適応できる一方、ワイヤー矯正には、固定式の装置で目立つ点や痛みなどのデメリットも。

 

〇メリット

 

・矯正力が強く、軽度~重度の歯並びの乱れの治療に幅広く適応できる

・飲食の度に装置を外す必要がない

 

●デメリット

 

・ブラケット&ワイヤー装置が目立つ(※1)

・最初に装置をつけるときや、定期通院での装置の調整の際に強い痛みを感じることがある

・固定式の装置のため、食べてはいけない物・控えるべき食べ物が多く、矯正中の飲食に大きな制限がかかる

・すみずみまで歯を磨けず、矯正中の虫歯・歯周病の進行リスクが上がる

・装置の調整+お口の状態のチェックのために、矯正中、1ヶ月に1回の定期的な通院が必要

・金属製のワイヤーを用いるため、金属アレルギーを起こす可能性がある

 

(※1)裏側矯正、ハーフリンガル矯正など、目立ちにくいワイヤー矯正もあります。

 

【矯正の無料相談を受付中です】

 

白山歯科クリニックでは、マウスピース矯正「インビザライン」による矯正治療を行っています。

 

インビザラインは透明で薄いマウスピースを用いるため、目立ちにくい点が特長です。目立ちにくさに加え、痛みが少ない、いつもどおりのお食事を楽しめるなど、インビザラインにはたくさんのメリットがあります。

 

「歯並びの乱れが気になり、手で口元を隠してしまう」

「出っ歯で悩んでいる」

「自分の歯並びがインビザラインで治せるのか知りたい」

 

など、歯並びの乱れでお悩みの方、インビザライン矯正に関するご質問がある方はお気軽にご相談ください。相談費は無料です。

 

カウンセリングでは歯並びや顎の状態を確認し、現在のお悩みやご希望の矯正方法をお伺いします。患者様からのお話をすべてお伺いした上で、歯科医師がお1人お1人に合った治療計画を丁寧にわかりやすくご説明いたします。

白山歯科クリニック院長

田賀 紀広